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男の服装術―「選ぶ」「着る」「履く」「結ぶ」の基本教えます。
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人気ランキング : 6,801位
定価 : ¥ 1,890
販売元 : はまの出版
発売日 : 1999-10 |
まずは、あなた自身をチェックしてみよう。あなたのシャツはスーツの袖口から指1 本分のぞいているか? ネクタイはベルトの上端にかかる程度の長さか? 靴下の色はスーツか靴の色に合わせているか? その靴は紐靴かモンクストラップか? 以上の質問にひとつでもノーと答えるようなら、急いで本書を読むことをおすすめする。
形も色もみんな同じような紳士服だからこそ、装い方で大きく差がつく。著者は哲学とセンスに裏打ちされた英国流のクラシックな装いをお手本として、スーツ、シャツ、ネクタイ、靴、それぞれの選び方と身に付け方を図版を交えてていねいに指南する。落ち着きの中に深い力を感じさせる完成されたスーツスタイルは、それらの精妙なバランスの上に成り立つことに読者は気づかされるはずだ。
服装哲学が随所で語られるため、マニュアルとして用いるには若干不便なものの、日々スーツを着る男子にとってはスタイルを磨くうえで必携の一冊。ワードローブに新しく何を加えるべきか。いまワードローブにあるものをどう活かすか。本書がその良い手引きになるに違いない。
スーツが秘めるパワーの源泉をもっと知りたくなったら、中野香織『スーツの神話』(文春新書)を併読するといい。
最もオーソドクスで基本的なスーツの着こなしのルールを説いている。私は、ファッションは「正統」からの差異と齟齬、つまり「ハズし」から生み出されるものと思うので、必ずしも「正統」のみに囚われる必要は無いと思う。しかし、何が「正統」か・何がオーソドクスか・何が基本なのかを知らなければ、それをハズすことすら出来ない。従って「正統」的なルールに従う必要は必ずしも無いが、何が「正統」かは知っておく必要があると思う。また、お洒落は別にしても、フォーマルな場でのルールを知らないことは単純に恥ずかしいものである。本書は、そのような、どうあがいても必須知識である「正統」な着こなしルールをアドバイスしてくれる。
例えば著者は、英国及び旧英国領においてレジメンタルストライプのタイは、色の組み合わせによって特定のグループ…例えば黒地に黄色のストライプのタイはオクスフォード卒をあらわす…を象徴する意味を持つことがあるので、それらに関係するフォーマルな場では避けた方が良いと言う(p149)。イギリスに出張するビジネスマンがこのルールを知らなければ、気付かぬうちに恥をかくことになるわけだ。
「程度の良いモノはやはり高い。従って一流品を身につけたいならば多少の出費は覚悟すべきである」というのが著者の基本思想だ。ただ、これだけを額面通りに受け取ってはならない。著者は同時に「身の丈に合った服を着る」(p231)ことの重要性も力説しているのである。服が高級品でも人物が粗悪品では仕方が無いのだ。もちろん本書には、シャツの襟のラインがどうだとか、実用的な知識も大いに含まれている。が、それ以上に、「粋」であるためには、人格の陶冶と教養の蓄積が必要であることを認識させられる深い一冊だと思う。
服装の基本は何か、気にはなってもなかなかきちんとわかるものがなかったが、この本を読んで服装の基本、定番やスーツの型の分類等について霧が晴れるようによくわかった。でも書いてあるとおりにするとちょっと凝りすぎかなという気もする。この本で勧めている一生ものの高価なスーツや靴を、実際に買うかどうかはわからない。でも、そこまでのものを買わないにしても、普通のスーツや靴を選ぶに当たっても十分に参考になる本である。
毎日身に付けるスーツや靴、ネクタイ等の男のアイテムに、自分が如何に無頓着なまま15年に渡るサラリーマン生活を過ごしてきたか、と認識。その時、その時代の流行に惑わされ、ある程度高価なものをそろえたつもりだったが、いざ洋服ダンスを開けて見ると、その統一性のなさや、価格の割に質の悪いものがどれほど詰まっていることか。
この本を読んで、何が“良いもの”の基準か、何が定番なのかが明確にわかり、自分流を行く前にまず、定型を身に付けようと心に決めた。また、既に自分が持っている靴にも、上等のシューキーパーを入れて、せっせと週末毎の靴磨きに励むようになった。
もし、イタリア人(外国人なら特定はしないが)が京都の老舗呉服屋を巡り、「着物(キモノ)」の伝統を学び、着かたや日本的精神論、文化などを探求し、日本においてその礼賛書物を記したら、京都府知事や呉服業界などから賞賛されるだろう。
落合氏の服飾に関する著述活動を批難するわけではない、日本でスーツを着る(洋装)ということは日常化しているが、それがグローバルに通用するかというと疑問でもある、しかしひたすらに西洋礼賛になることが正しいかと言えばそうでもない。
世界でもフランスとイタリアはファッション輸出国であり、日本へは「市場」ではあっても「黄色人種には着こなせない」と本国では思われている。
日本には世界に通用するアバンギャルドなデザイナー、川久保玲、津森千里がいるし、すでに亡くなられたが、ホンダの初代副社長、藤沢武夫氏は公の場では着物で通した、また世界の社交場へ日本の正当な着物スタイルで出かけることはタブーなのか?
アメリカに住む上流社会層のアフリカン・アメリカンはブリティッシュ(元はゲルマン)にルーツを持つクラシックな装い(から派生したものもも)はしない、これらから考察してもWASPが着る服となるが、読者は無自覚に本書を賞賛することなしに、これらをどう考えるだろうか。
だが、服飾に関してブリティッシュの源流がゲルマンであるところまで調べ上げたことは、賞賛に値するとおもう。